B1への昇級者は阿部七段と久保六段

70921
順位戦B級2組の昇級者は、二番手だった久保六段と三番手だった阿部七段。
久保六段の話については棋王戦挑戦者になった以前にも触れたので、本日は阿部七段のことについて少々…。

*昨夜のできごと*

23時ぐらいだっただろうか?
「東京の順位戦棋譜とか情報はないのかなぁ〜」
昇級に関係する対局はすべて東京。
対局終了後の谷川さんや森下さんはじめ淡路九段ほかの棋士も数人。
いろいろな政治的かけひきが、おこなわれた後(笑)
王位戦の観戦記だった池崎記者が貧乏クジ→いや、代表して東京へ誰かの携帯電話を借りて聞いてくれることとなった。
得た情報は
「阿部勝ち、鈴木勝ち、塚田、久保ともに対局中」というものだった。

「阿部君はキャンセル待ち一番手で待ってるんやなぁ〜」
と誰かの声。

東京からの途中までの棋譜を得られたわけではないので、大阪の対局がほとんど終わったころに、皆ポツポツと帰宅。
たぶん、まだ対局しているふたりが勝って1敗のふたりが上がるという結果だろうなぁーと予想。

翌日。失礼ながら結果見てビックリ!!
どうやら塚田さんが降級点の決まっていた田丸八段に敗れ、阿部七段に順番がまわってきたようだ。
これから阿部七段は、しばらくは田丸八段のほうに足を向けては寝られない。
この将棋世界編集長に依頼されれば、どんな仕事でもふたつ返事で、引き受けなければならないはず(笑)

でも日頃の将棋に対する取り組み方等を考えると、ぜんぜん昇級してもおかしくない棋士。おめでとう。

数日前の有吉九段との王座戦
周囲の勝手な予測では、同じクラスとはいえ、阿部七段が相手では1000勝達成はなかなかしんどいだろうなぁ〜という予想。その理由は順位戦の9局目までの成績を見れば明らか。

しかし、この一局は予想に反した結果だったのは周知のとおり。
さらに、今回阿部七段はとてもいいことをした。
これからも有吉九段の1000勝目の相手は
「その対局の直後に順位戦で昇級をすることになる、のぼり調子の阿部七段」
ということで、とてもいい名前の残りかたをして、ますます有吉先生の大記録にもハクをつけることにもなったからだ。
13時半 記
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