観戦記情報のせる理由 と棋界の仕組み

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本日は朝から電話ばっかりかけていた。
ほかの用事もあったのだが、そのほとんどは新聞社への電話。
将棋担当の記者の方々も忙しいみたいで、なかなかつかまらない方も多かったが、
最終的には、だいたい連絡が取れた。
掲載予定を本日教えてくださった、朝日、三社連合、赤旗の各社の担当者のかた、
また追加情報を本日いただいた毎日さん、どうもありがとうございました。

ほそぼそと始めた頃に比べて、ほとんどの新聞の次回掲載予定までが表示可能になってきて、ますますごひいきの棋士や好きな観戦記者の観戦記を読むことができる。
みなさんも人の日記ばかり覗いてばかりいないで(←この部分とても大事です(笑))
新聞の観戦記ももっとドンドンと読んでください。m(__)m

たぶん将棋界の財布の仕組みについてよくわかりにくい人も、もしかしたらいるかもしれないので、ここで説明しておく。
われわれ棋士の所属する日本将棋連盟の収入のほとんどは新聞社(放送局)さんからの多額の契約金。
その額は各社違うが、合計すれば?億という単位の数字。
インターネットでタイトル戦の棋譜情報が回線が混んでてつながりにくいと苦情述べる人もいるが、今日は多少新聞社側の立場に立って弁護させていただく。

新聞社は、多額の契約金を連盟に支払って得た棋士の指した「棋譜」という新聞に掲載する「最大の商品」を、新聞で記事にする前に、なんと!無償でインターネット上に提供しているのです。
次の日の新聞買おうと思ったけどネットで見たから買わなくていいやーっというファンばっかりになってしまうならば、タイトル戦のインターネット中継はすぐに廃止すべき。

今回、観戦記の掲載予定を早目に教えてくださいと各社の担当者に順番に聞いてまわったところ、「それは教えられません」などと冷たいことを言う新聞社はひとつもなかった。多くの人に読んでもらいたいのでドンドン持ってってくださいというところがほとんど。
むしろ今までにもそういうことをしてもおかしくなかったのではないだろうか?

そういうことなので、観戦記の掲載予定という情報は、ドンドンと流れても良い情報と思う。
もし必要な人がいるならば、うちのトップページから持ってってドンドンと有効に使ってください。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki    (続く)