▲4六銀

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有吉先生が1000勝を達成された。

少し▲△あり、わかりにくくて失礼。
飛車先を突かない矢倉で▲4六銀と上がり後手が△4五歩と突いたら、▲3七銀と引きその後その位を目標にして角交換。
最終的には△4七歩と打たれて2七に馬を作らし、▲4五の位を確保するという指しかたがある。
後手は馬を作るのだが、位が大きく現在では、後手がわざと△4五歩と突かないということが多い。

はっきりとは断言はできないのだが、その指しかたはたぶん有吉先生が最初に指されたはずだと思う。指し始められた頃私も一局、痛い目にあわされた。
その後の▲4六銀から▲3七桂の形の大流行に、最も貢献された棋士だと私は思っている。

1000勝という大記録を達成されても、恐らくまた、棋士室で
「一番どうだい。」
と気軽に声をかけられて、練習将棋を教えていただけるはずだと思うし、いつまでも、気さくで元気な有吉先生であって欲しいと思う。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki