ささいな楽しいできごと

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電車に乗っていた。向かい合わせのタイプの座席。
斜め向かいにすわっている高校生の女の子の目の動きがどうもおかしい。
目玉が左右に動いている。
(。_。 ) ( 。_。)キョロキョロ
視線が右に向かっては手元、右に向かっては手元の繰り返し。
クレヨンのようなものを右手に持っていて、スケッチブックらしいものもひざの上に・・。
その女の子から見て右(私から見て左)のほうを見て、ようやく納得。
うん うん!(^-^)
豪快に居眠りしている中年のおじさん発見。
 (__)...zzZZ
ちょっとやそっとのことでは、起きそうな気配、まったくない。
なるほど。これはいいモデルだ。

そうすると、その女子高校生の描いている絵がどんな絵なのか、見たくてしょうがない。ものすごーく見たくて見たくてしょうがない。
でも、いきなり向かい飛車に転換して、隣に座ろうとするのでは、変な人のレッテルが張られてしまう。
でも見たくて、見たくて、しょうがない。(好奇心旺盛)

駅に停車。初老のご婦人三人が、三人並んで座れる場所を探していた。
('' ) キョロ ( '') キョロ
渡りに船とは、このこと。
私の左右が空席だったので、すばやく行動。
もちろん、席を譲り、老人に席をゆずる好青年を演じつつ、高校生の隣へ引越し。
ご婦人には、「すいませんねぇー。」と感謝してもらいながら、どんな絵を描いているか見ることについに成功。横目で見る。
じー ( '_')

寝ているおじさんの服のしわまで、そっくりのとても上手な、見事な絵だった。
神崎健二(c)