踊るモノポラー

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掲示板にも時々登場しているように、本職の将棋以外のゲームでは、モノポリーというゲームが好きで、一時期、かなり熱心にやっていた。
一種のすごろくであり、不動産の売買等をゲーム盤に圧縮していて、交渉により、物件を売買するのが特徴。実生活にも、応用のきくゲーム。
運の要素もあるものの、やればやるほど、奥の深さも感じる。

島八段が、棋士間に流行らしたことは、有名だが
元世界チャンピオン(1988年)の百田郁夫さんの、将棋好きも有名である。
ほかにも、強豪モノポリープレイヤーの中にも、将棋の好きな人も多く、なにか共通点がどこかにあるのかもしれない。
将棋大会のように、地方予選や全国大会もあり、4年に一回、世界選手権というのもある。
私は、今年の夏の大阪予選に出場するも、67人中66位という、みっともない結果に
終わり、そのショックがあまりにも大きく、最近はゲームから遠ざかっている。

そして、9/23には、2000年の全国大会。翌9/24には、世界大会代表選抜大会(将棋でいえばグランドチャンピオン戦みたいなもの)
そして10/20〜23にかけての4日間、カナダのトロントで38カ国の選手によって世界選手権が行われた。
長い長い戦いの結果、百田さん以来の日本人で2人目の世界チャンピオンが誕生した。

この岡田豊さんは、本年度の日本チャンピオンでもあり、先ほどの強行日程にもかかわらず、そのすべての大会を、勝ちつづけたのだから将棋でいえば、次から次へと対局のつく、竜王戦をずっと勝ち抜いてタイトルを取ったようなものである。

岡田さんとは、何度か同じテーブルで、ゲームしたこともあるのだが、とにかくジョークが次から次へと出てきて実に楽しい。
かなり不利になっても周りを楽しませながら交渉を繰り返し、いつのまにか、終盤には、上位に食い込み、ワンチャンス作るというプレイで、専門用語で「踊るモノポラー」とも呼ばれ、多くの人々に愛されている、プレーヤーでもある。
確か、この新世界チャンピオンは、関西ご出身だったはず。

なお、この新世界チャンピオンの誕生については、OMC(大阪モノポリークラブ)
ホームページ↓が詳しい。
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/~monopoly/index.html
神崎健二(c)