食事の注文

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東京で対局中、昼食の注文時。
一日塾生が注文を聞きに来る。
この塾生は、その辺の喫茶店の店員より、言葉遣いが丁寧だ。

中原永世十段が、スパゲッティを注文されたのと同じ店(S)の
多くの棋士が頼むことの多いランチを頼む。
神「飲み物は別に頼むのだったかな?」
塾「いえ、ランチについてます。」
中「アイスコーヒーか、アイスティで、何もいわなきゃ、アイスコーヒーが来るよ。」
親切な大先生は、たまにしか東京で対局しない棋士に、教えてくれた。

しばらくして....................

先ほどの注文時に席をはずしていた、大内九段の注文を聞きに塾生再び来る。
「先にこちらから」と、中原先生のほうを指す。こういう順序は確かに大事だ。
塾「いえ、さっきうかがいました。」
 「そうか!」
「なら俺は注文はいいや。」
緊張の対局室の空気が一瞬ほぐれる。

この先生も、好きな先生のひとりなのだが・・・
でも13時間後にそうでもなくなる。

夜中。秒読みの中「わかんねぇや」とぼやきながら
腰のはいった指しまわしで、穴熊から上部脱出をされて
逆にこっちが「わかんねぇや」になってしまった。(;_;)
神崎健二(c)