感想戦

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昨晩、日本シリーズ7番勝負第2局をテレビで見ていると、ゲスト解説が、ヤクルトの古田捕手だった。3、4年前、ドラマ収録でBK(NHK大阪スタジオ) でお会いしたことをふと思いだした。

当時、「ふたりっ子」というドラマ作りの雑用を手伝っていた。
(私の名前をある検索エンジンで検索してみると、棋士以外にも「ふたりっ子オールスタッフ」というのにひっかかっていてびっくりしたことがあった。←余談)
主人公の香子と対局するプロ棋士役を、野球選手が 演じるという、面白い設定。
関西弁でユーモア いっぱいの、親しみやすい、面白い方だった。
駒を持つ手つきも、なかなかのものだった。
かなりの将棋ファンとしても有名である。
その時は、ばたばたしていたのだが、ほんの一瞬のタイミングで、色紙にサインをしていただいた。その色紙は、大の野球ファンの父にあげたが、もちろん今でも大事に飾っているようだ。
 
2ヶ月くらい前の古田選手と、田中寅彦九段の毎日新聞紙上の対談に、興味深いひとことがあった。たしか古田選手が
「将棋は、感想戦があるけど野球は 感想戦がない。(感想戦のある将棋がうらやましい)」
というようなことを話されていたような気がする。
大悪手(配給ミスや失投)があったとしても
「このほうが本譜より100倍ましだったねぇー。」(昨日のNHK杯感想戦より一例)
というふうに、敗者が勝者に、後悔を嘆く機会がないのは、確かにたいへんだなぁー。
神崎健二(c)