名人戦第5局と久保王将就位式

移転先への移動が思っていたよりも簡単なので、ここ二日ぐらいのできごとを少し書く。

昨日の6月1日は、名人戦第5局の観戦に宝塚ホテルへ。
解説会での解説者の久保王将・棋王や、井上九段も終局直前には、毎日新聞朝日新聞取材記者への解説などもあり解説会のほうへも余裕を持って往復できないということもあって、代打ということで、何人かの棋士で交代で解説会場へ。
対局の大詰めの最後の1時間ほどは安用寺六段と解説を担当させていただいた。即興解説のわりには、楽しく解説させていただきました。

感想戦では、だいたい、昼間に何度か局面を振り返って出した結論と同じような結論だったのでまあまあ満足。駒得したほうがうまくいっていないという実に不思議な戦いだった。
関係者打ち上げにも最初の30分ほどだけ。
BSの名人戦放送の司会をされていた吉岡アナウンサーの隣で放送のことについてのお話も少し聞かせていただく。
吉岡さんは和歌山局でスポーツの担当もされていたこともあり、現在は岡山局とのこと。阿部八段とのコンビネーションも良く、とても良い中継を実況されていたと思う。

本日の6月2日は ホテル阪神にて久保王将の就位式に。
対局相手だった豊島六段も出席していたことや、久保王将の謝辞が素晴らしかったこと、久保王将の後援者のあいさつがとても心温まるものだったことなど、ほかにも久々にお会いする方々、昨日に続いてお会いする方々など、書き残しておきたいことはとても多い。
その中で、読売新聞大阪版に載っていた「惚れ直したその一手」という南徳一さんの奥様を取材した記事を読ませていただいた感想などを、南徳一さんご本人にお話することができたのは良い機会だった。
記者が何度も取材に往復されたとのこと。南さんの少年少女に対しての指導方針、それを長年支えられている奥様、取材された記者の暖かさなどもとても伝わる良い記事だった。
南さんが長年続けられている教室「若駒会」出身では、女流棋士室谷由紀初段などが有名で、昨日は控室や解説会会場で活躍の室谷初段は、本日のパーティーにも出席していた。

主催の二紙以外の将棋担当記者、明日大阪でついに始まるB1順位戦の予定の関東所属の棋士、今までの行事などでお世話になったことのある世話役のかたや、今回が初めて就位式の場に来たという若手四段。
多くのファンの方々の中には、昨日も宝塚で見かけた人もとても多かった。
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