目線を低くして教えるには?

時々、小学校に出かけて駒の動かし方や、一手詰の授業などを大盤を使って解説することがある。
かなり強い人に、さらに強くなる手筋を教える。
これは、われわれ棋士にとってはそんなに難しいことではない。

しかし、まるっきり知らない人に、駒を「取る」とか、「動かし方」とか「詰む」とはどういうことかを教えるのには、実は苦戦することすることが多い。覚えたての人には、その人の目線に近づいた指導方法が必要である。

ちょっと縁あって、最近
<A Href=http://nocturne9-2.net/ Target=_blank>『身近な人に将棋を教えたい方のための応援サイト』</A> の中で、そういうコーナーを見つけた。
運営者のみるくさんは、今までも超初心者指導のご経験は豊富。最近は所司七段の教室のお手伝いをされることもあるらしい。
また、少年少女の指導に定評のある小田切五段も
ご自身のサイト内で
「初心者指導のポイントが分かりやすくまとめられ、しかもテキストがダウンロードできるとあって、とても充実度の高い内容」と
お墨つきをつけて紹介されていたようだった。

私もさっそく、その初心者テキストを拝見。
「Material-」の中の ◇指導のポイント◇の テキスト資料には、「動かし方」「囲い」「頭金」など20枚ほどの目線を下げた資料があった。
たとえば「頭金」だけでも、6つ以上の図面を登場させていた。

こういう丁寧なテキストは重宝しそう。
次回の小学校への指導の時に利用させていただくため、さっそく何枚かプリントさせていただいた。

難しいことを教えることよりも、覚えたての人にわかりやすく興味を持っていただく方法や教科書(テキスト)は、これからますますの工夫が必要でとても重要なこととなってゆくことと思う。
Copyright (C) 2009 Kenji Kanzaki