どうしてできたの?

29日 対局。王将戦で森信七段との対局。
   午後3時に対局観戦があり、かなり多くのかたに観戦していただいたように思う。でも、御上段中央の隣の対局がすでに終わってしまっていて寂しかった。
対局のほうは、相穴熊だったのだが、序盤の終わり頃の手順がまずくて苦戦。
難しい形勢から終盤の入り口には優勢。
しかし、緩手を指してしまってからは端攻めの猛攻を浴び、最後はなんとか一分将棋になりながら、一手勝ち。

30日 ほかにも多くの棋士女流棋士・指導棋士らが各地の小学校へと指導に出かけているはずだが、私も本日より、大阪市内の鶴見緑地公園の近くの小学校へ月に二度ほど指導に行くことになった。

約20人ぐらいに一時間ぐらいの授業。
将棋教室が終わって、コーヒーをいただいている時に、2年生ぐらいの女の子にこういう質問をされた。
「将棋ってどうしてできたの?」
さてどうしてだろう? でもとても良い質問だ。

「戦争をしてしまうと、人が死んでしまったり、おうちが燃やされてしまったりしてしまって、困るでしょう。だから、戦争は将棋というゲームの中だけにしておけば、人が死んでしまったり、おうちが燃やされたりしてしまうことも少なくなるからじゃぁないかな?」

「でも、戦争はなくなっていないね。」
「将棋というのはほかの国にもあるの?」と、その女の子。

こうやって、ここに文章にすると、実際の会話とは少しどこかニュアンスが違うようかも?
大人どうしの会話では聞くことのできない、とても素朴な疑問や別の視線で見ているのだなぁと感じる。
教えに行って、逆に教えてもらったり、これから新たに気がつくようなことも、まだまだあるかも?
Copyright (C) 2008 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>