新春お好み将棋対局 〜激突チーム戦〜 から学ぶこと

NHK 新春お好み将棋対局 女流棋士指し初め〜激突チーム戦〜
を見て元旦の昼間は楽しむ。

どなたの和服姿が似合っていたかとか、どのチームのチームワークがどうだとか、ここでこのように指すとどうだったかとか、もしかしたら即詰みがあったのではないかとかいうことは置いといて…。

この「多数決+相談タイム+リレー将棋」というルールの対局から学ぶことは多い。
われわれ棋士は、最初から最後まで指す将棋の対局に慣れている。
と…いうよりは慣れすぎている。

この、「多数決」「リレー」「相談タイム」
ということにより、いつも対局している個人競技から、団体スポーツにかなり近づいたゲームとなった。大げさにいえば、実際の団体や組織の運営にも近づいているといえる。
「多数決」の時には投票、「相談タイム」の時はバレーボールの作戦タイム、「リレー」からは、この三が日におこなわれる駅伝などを連想する。

三人チームの選手以外にも、「多数決」で分かれた時にどの手を選ぶかの最終選択をするかを選んだり、「リレー」の順を決めたり、最も大事な「作戦タイム」の時機を決定するための「監督」の存在はとても重要で、そういう人をひとり置いても番組的には面白かったかもしれない。
優勝チームの中では、「作戦タイム」を良いタイミングで取られた石橋さんが最も「監督」としての適性がとても高かったように思った。
Copyright (C) 2007 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>