経験と冷静さ

昨日は王座戦予選で増田五段と対局。
主導権を持って指していたが、うまく玉をかわされてなかなか決め手が出ない。
図はどちらも残り15分ぐらいの局面。

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経験によると、弱気なようでも▲8六歩と手を戻しておくのが冷静な手のような気がしていた。△8七歩には▲9八玉といった要領。
△6六桂には▲同銀△同馬▲9七玉で後手玉が詰めろ。

実戦では▲6二金から飛車を抜いて、▲6五銀と進める。その後、△8七歩成▲同玉△8六歩▲同銀△4七飛で負け筋に。(図面省略)

▲8八歩と玉の下に歩を打っていたらかなり難解だったものの、一分将棋の時に、さらに▲9八玉と引く。
指した瞬間にそれではダメなことに気がつき、実戦も△6七馬で終了。
(注 取っても手抜きでも△8七金がある。)

玉を端っこに逃げて受けながら詰まない形を作って戦うのは何度も経験しているのに、いまだに間違う。
Copyright (C) 2006 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>