心がけ

午後4時頃から連盟で観戦。
将棋世界の取材で来られていた福崎さんの姿が見えたので、
「ご昇段おめでとうございます。」
「それにしてもすごい将棋でしたね。」
「いや〜。それほどでも〜。」
ところが、この最後の一言は、福崎さんの昇段を決めた一局の対局相手だった脇八段の声だった。
「どうも失礼いたしました」
私のそそっかしい所はなかなか直らない。
福崎先輩や脇先輩の独特のユーモアには、いつもとても関西らしさを感じる。

意表をついて杉本六段がいた。
持時間4時間の将棋を観戦する手筋で、5時半ぐらいに夕食にでかける。
杉本六段の初の女流棋士の弟子、室田伊緒新2級の祝賀会は明日は名古屋で盛大に行われる予定で、明日の朝名古屋に帰る計画なのだそうだ。
杉本六段は、畠山兄弟のどちらとも親しく、ほぼ同期の棋士で、本日の王位戦の兄弟での一局の観戦を中心に、順位戦の観戦、王座戦の観戦も兼ねて、名古屋から来たそうだ。
さすがに好調な棋士は、心がけが違う。
見習わなければ…。

三局すべての対局の感想戦を順番に聞く。
その中に秋に新入会の吉田初段の静かな姿もあったようだったが、もう何年もこの世界にいる奨励会員のように全く違和感なく見えたことも、少し印象に残った。
12時過ぎに帰宅。
Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>