小さな違和感

昨日は対局。棋聖戦 小林九段戦

そのことは、また後日か、見送りということにして、将棋世界9月号を読んでいて少しだけ感じた違和感というものについて少しだけメモしておいてみたい。

古作さんによる、瀬川アマのプロ入り試験六番勝負第1局の観戦記を読む。
欄外には、現役棋士とのVS(1対1の練習将棋)が4局ほど行われたことも記されていた。
瀬川さん自身が書かれたのか、古作さんが取材されたのかどうかはわからない。

そこに書かれているVSの相手が、NECチームの清水上さんや、加藤さんであったならば、自然な記述なのだが、どうも少し違和感があった。
指すということについてではなくて、指したということを堂々と書くということについてである。
プロ入り試験直前に現役プロ棋士と練習将棋を指すことができて、それを公表することができるとは、ご本人の人柄や交友関係や性格にもよるのだろうけれども、余裕なのか、それとも余裕がないのか?

でも、そう感じる棋士の自分の感覚のほうがすでに古いのかもしれないが…。

アマ強豪の全国タイトルクラスのかたと練習将棋を指すことは、棋士にとっても勉強になることで、私もそれに似た経験はある。
私がプロ入りをめざしていた頃と、プロ・アマ間の垣根のようなものは、かなりなくなってきていたり、対決色というものも薄れてきたり、かなり変化してきているのを、とても感じた部分ではあった。

でも、私が少し感じた違和感。
きっと、あの棋士とこの棋士だけは、同じ部分を読んで、同様の違和感を感じてくれているに違いないと信じている。

あの、欄外を読んでいると、「特例」「公開対局」「61年ぶり」「NECのスポンサー」といったいろんな要素があり、あそこに書かれていない(書きたくない)ことも、きっといろいろとあるのだろうなぁと想像している。

ますます、試験二局目の14日の神吉六段戦と、将棋世界10月号の内藤九段の観戦記が楽しみ。
Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>