ナマ検討

夕方4時過ぎより連盟棋士室に。
到着してまもなく、淡路九段に「お待ちしておりました。そろそろ現れると思っていました」と歓迎されているようだ。
さっそく、王位リーグ谷川―先崎戦、新人王戦安用寺―村田戦の検討をおこなう。
また御上段(おんじょうだん)の今までのモニターテレビだけではなくて、御下段(ごかだん)の、竜王戦、藤原―阪口戦も新兵器(?)にて観戦。
対局中に降りてきていた阪口四段も、自分の対局が階下のパソコンに映っているのを見て、「この銀凄いやろ」と奨励会員に冗談を言うほどだったので、下でも相手が指したということがわかることもあって、喜んでいるかのようだった。
明日、順位戦で来られていた森けい二九段も、検討に参加されていた。

王位リーグ、新人王戦と終局。
感想戦を聞いたのち、御下段の竜王戦をパソコン画面にて、
淡路九段、対局を終えた先崎八段、安用寺四段らと観戦。
有利なほうが時間切迫しているとあって盛り上がる。
「やはり、棋譜を並べるより、こうやってナマで見る将棋のほうが面白いねぇ」(先崎)
「サカちゃんならば、棋風からして、たぶんここに歩は受けへんような気がする」
(安用寺)
「藤原流は、こういう時は歩を叩くような気がする」(神崎)
こういう予想がズバリと当たったりする。
「大熱戦というのは、こういう熱い戦いを大熱戦ていうんやなぁ」(淡路)

予想が当たったり、予想外の大技が出たりで、結局四人プラス奨励会員ひとりの五人で、二時間近く、終盤戦の検討が続き、終局したのを見てから、10時半に皆解散。
内容だけでなく、なかなか盛り上がる検討メンバーだった。
Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki
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