香落

午前九時から研修会の指導で、連盟に。
対局開始前に、大盤を使って香落の序盤の指し方や考え方について解説。
下手が失敗すると、単に1一にあるはずの香が取れないだけに終る。
奨励会志望の研修生にも、はいったばかりの研修生にも「香落」というのは、特に大事な手合。

だが、定跡書も、高段者の実戦棋譜も、平手に比べて圧倒的に少ない。
私が奨励会員のころは、将棋雑誌に載った奨励会での香落、特に有段者どうしの香落の棋譜はとても参考になる、大事な研究対象だった。

奨励会員どうしでも、平手の手合の人と、交代で上手を持ってみて香落の感覚に慣れるということは、平手の練習将棋と同じぐらい重要で効果的な勉強方法と思う。
棋士どうしで、真剣に香落を指した棋譜がたくさんあれば、定跡の開発ももっと進むかもしれない。

本日は女流育成会の例会も行われていたので、初めて見かけた育成会員も何人か…。
夕方、本日連勝を7に伸ばした、井道さんの対局の感想戦を聞く。調子が良いせいもあるとは思うが、その内容はとても自信に満ちていたようだった。
Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>