「写棋譜」

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土曜日は、午前10時半から正午すぎまで連盟にて棋譜ならべたり、切り抜きを読んだり。練習対局を指しているのを観戦したり。

NHKBS囲碁将棋ジャーナルが始まる。三浦八段がゲストだった。
「本日の将棋の解説は、午後1時ぐらいから…」というような司会者の声が聞こえた。残念。囲碁の解説のほうが先のようだった。
棋聖戦第1局の中終盤の解説には、とても興味があったが、少し出かけたいところもあったので、解説は聞かず…。
後の週刊将棋や新聞観戦記を読むことにする。

金曜の夜の棋士室の話題のひとつに、記録係の記録や消費時間計算のミスの件についてのこともあった。
まだ未確認なのだが、その日聞いた話によると、記録係の提出棋譜に間違いがあると記録料の減額ということも検討中らしい。
賛否両論あるみたいだが、間違いが多いのならば減額は当然と私は思う。

現在の記録係の提出枚数に比べて、私が奨励会にはいったころは提出義務枚数がもっと多かった。先輩がたに聞くと、その前はもっと多かったらしい。
写す枚数が多いと、間違いにも気がつきやすい。
コピーという便利なものなどなく、決められた多くの枚数を提出しなければならなければ、それだけ提出しなければならないということで、対局者の長考中にも、頭の中で並べなおしたり、時間の合計を確認したりして、それだけチェック回数も増える。

私が二段〜三段のころは、提出枚数が少なくなってしまって物足りなかったので、終局後両対局者に渡す棋譜は、コピーを使わずに自分が手で書いたものを、渡していたことも多かった。

私は経験がないのだが、心を落ち着けるために「写経」してお経を写すということは古くから多くの人によっておこなわれている。

自分の経験をふりかえった時、300局ほどの記録係の「写棋譜」の経験は、棋士になるためにも、棋士になってからも、とても役に立った良い経験だったと思っている。
Copyright (C) 2004 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>