底歩

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6月11日 金曜
対局。朝日オープン森信六段戦。

当日は、下段での対局だった。
もう一局の対局は竜王戦1組の対局の決勝で谷川王位―森下九段戦が御上段。

矢倉戦。駒組みに双方とも苦心しながらの進行。先手が私。
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昨日からの名人戦と同じ系統の将棋。先手なのだが、▲4六に角を出て受身の構え。ただ、後手でこういう指し方をするよりは一手先に進んでいるのが大きいような気がしていた。
たとえば図の局面で、△6四歩▲5六銀△8五歩から△8四銀〜△7三桂と組んで来られても、先手からの▲4六歩〜▲2六角〜▲4五歩からの攻めのほうが一手速い。

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少しずつ指しやすい局面が続き△5五歩の局面。

▲4二成銀〜▲6四龍で駒得なのだが、後手玉が見えなくなる。
もっと良い手はないかと考える。▲2四歩は一度はつき捨てたいのだが、△2九龍と取りながら玉頭を緩和される。こちらは桂を渡すと△9五桂が厳しい。
矢倉の大家の森下九段ならどう指すだろうかと考えていた。
すると、底歩が浮かぶ。▲5九歩△8五歩▲同歩と森下さんをイメージしながら丁寧に応接。
以下△7三桂の時に待望の▲2四歩が実現して、指しやすい局面から、有利へと進めることができて勝ち。

感想戦終了後は、名人戦第6局と、竜王戦1組決勝の観戦と検討。
名人戦は8時ごろ終局して森内名人の復位。
それからは、道場にて、阿部七段と岩根1級の再度の初手からの解説会を聞きながら、知人の、飛車落戦や、20秒と40秒の時間ハンディ戦平手を観戦していてた。
道場で将棋を指しているのを眺めるというのも大好きなのである。

さらに、竜王戦1組(谷川勝)の感想戦も途中まで聞いて帰宅。
Copyright (C) 2004 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>