4時間の対局のウオッチングのコツ

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4月8日 木曜日
午後4時ごろ連盟に。
棋聖戦挑戦者決定トーナメントの谷川―久保戦は、相振飛車で、ちょうど中盤の華々しい攻防の最中だった。
モニター前の盤には永松記者の持参された立派な駒。
産経紙観戦記担当の永松記者は、日浦七段と安用寺四段の検討を熱心にメモされていた。

日浦七段は翌日対局で、早く来て進行を見守っていたようだった。
日浦七段といえば東京千駄ヶ谷将棋会館の桂の間でも常連の棋士
時刻が5時ごろになって、時計を見ながら、「ちょっと早めに夕食へ行ってきて戻ってきます」と姿が消える。

本日のこの対局は持時間4時間。持時間4時間というのは、普通の人が夕食を食べるころの6時半から8時ぐらいに対局が終わり、そこから感想戦も聞くつもりだと、とてもお腹がすくのだ。

だから、少し早めに、対局者がいかにも長考しそうだなと思ったところで、先に夕食を軽めにすましておくのが好手になることが多い。
私も時々使う手筋だ。
それから一手だけ進んだのを見て、私も同様に夕食をすます。
夕食から帰ってきて、局面を見たら三手だけしか進んでいなかった。

観戦記の切り抜きファイルを見ると、昨日の朝日オープン第1局の観戦記がもう掲載されていた。対局の翌日から掲載開始の予定になっているようだ。
ちょうど第2局観戦記担当の遊記者が現れた。
「第2局の時も、持時間が少なくてなかなか大変ですね」
「そうなんですよ。短手数だったり、千日手指し直しだったら、しびれますし…。」
「でも、そういう(持時間の短い)大変な仕事を依頼されるということは、新聞社からもとても信頼されているということなんですよね。」
書く人はとても大変だろうけれども、掲載は早いほうが読者も読んでいて面白さが増すと思う。

対局のほうは、相振飛車独特の駒組みと終盤戦で、久保八段の勝ち。
産経新聞の担当のからいただいている現時点での予定(変更の場合もあり)では、5月中旬の掲載らしいので、永松記者による観戦記のほうもぜひよろしく。
Copyright (C) 2004 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>