感想戦後の検討

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昨日は対局。王座戦予選で横山四段と。
横山四段は棋士になって一年少しぐらいだが、好成績をあげている。

朝、横山四段は、若者らしく、大きなヘッドホンらしきものをバッグからはみ出しながら現れた。防寒用か音楽用かはわからない。

周囲はB級1組と2組の順位戦ばかり。持時間5時間なのだが、スローペースで夕食休憩まで慎重に駒組みが続き、まあまあの駒組み。

夕食休憩時に食事をする四階にはいると、南九段にいきなり両手を合わされた。
「ごめん。間違えて食べてしもた。」
肉うどんと肉そばを間違えたとのこと。私はうどんがそばに代わってもまるで平気。
きっと休憩中も対局中の局面のことを考えていたからなのだろう。

対局のほうは双方一分将棋で久々のとてもきわどい終盤戦だったが、詰めろ逃れの詰めろで23時ごろに負け。1時間半ほどの感想戦。疲れているせいなのか、なかなか正確な結論が出ない。

その後、皆でB1順位戦の井上―中川戦の感想戦を聞く。受けて受けて受け続けた中川七段の根気勝ちだった。

2時ごろだったか、感想戦も終わり、棋士室に降りて自分の対局の終盤戦を調べてみる。どうせ帰っても、しばらくは考えてみるのだから記憶が確かなうちに考えてみる。

帰り支度をしていたはずの浦野七段と、井上八段にもしばらく検討に参加してもらう。
「なかなか難しくて、考え甲斐のある終盤戦でんな〜。(両者)」

かなり変化も多岐にわたっていて、1時間以上は、あれこれと感想戦でも出なかった手順をいろいろとつついただろうか?
うまい手順を教わる。
せっかくだから図面だけでも残しておくことにする。

まずこれが、浦野案。寄せの手筋の桂成。
<img src=http://k2rokudan.cool.ne.jp/img/031219.gif>
以下も難しいが、7五の角を抜ける。

そして、これが攻めてから手を戻す井上案。
<img src=http://k2rokudan.cool.ne.jp/img/031220.gif>
先手に銀がないからこの受けが効く。

指摘者の棋風もよく出ていると思った。
ご協力に感謝。
Copyright (C) 2003 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>