皆の共通の疑問点

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午後三時ごろより関西将棋会館に。
販売部をのぞくと詰将棋パラダイス11月号が早くも発売されていたので購入。
「ついさっき、はいったところなので、11月号を買った最初のお客さんですよ」
そういえば、このセリフ何ヶ月か前の月末にも、聞いたような気がする。

モニターに映っている王将リーグ谷川―久保戦や、棋王戦本戦井上―浦野戦の進行を観戦記者に聞いたりしながらどう進むかを予想。
どうもあまり当たらない。

王将リーグの、現局面までの進行を知りたくて、棋士室にあった取材記者の手書きの棋譜を並べてみる。
昼休直後の指し手のあたりで
「ここで銀を呼び込んで銀ばさみにすると?…」と周囲の人々に質問される。
こういう時は、たいていみんなですでに調べられていて、だいたいの結論が出ていたりする。でも、ほかの人の意見も聞いてみて、勉強したり、反応を楽しんだりする少し興味深い局面ということが多い。
「たぶん、ああやって、こうやって、筋悪く金を打って飛車を詰ますのかな?」

その一時間後…。振り飛車党の奨励会員が現れ、同様にその棋譜を並べはじめる。
「ここで銀を呼び込んで銀ばさみにすると…??」
今度は質問する側にまわってみて楽しみながら学ぶ。
小考後、「うーーん。やっぱりああやってこうやって金打って…(以下略)」

感想戦でのひとコマ。
谷川「ここで、銀を呼び込んで(途中略)…というわけにはいかないですよね?」
久保「さすがに、それは(途中省略)金打たれるのでそれはちょっと…」
これは、取材記者向けの質問であって、さすがに両対局者のその部分の読み筋は一致していたみたいだった。
かなりホッとする。
Copyright (C) 2003 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank> HPはこちら</A>