大一番の勝負どころ

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毎日朝刊、山村英樹記者のA級順位戦、トップ決戦の佐藤ー藤井戦の終盤の勝負どころ▲4三角の局面からの観戦記を読む。

関西将棋会館でも、対局が行われた日には多くの棋士が注目していてこの一局を調べていたが、藤井九段の△3二角から△5五歩の構想が素晴らしく評判が良くて、藤井優勢として検討が打ち切られていたのだった。

しばらくすると、△5八銀の評判が悪くてどうもおかしいということになる。
では代わりにどうするか?
ある人は△6七銀ではなかったかと言い、別の人は△7五桂と打つところだったかと言う。

かなり差が開いているように見えて、実は差が開いていなかった局面だったようだった。
(↑符号だけでよくわからないというかたは、ぜひ新聞もお求めになられて観戦記のほうもお読みください)

先日の王将戦第4局の現場でも、別の順位戦の対局を取材された観戦記者に少しだけ観戦記が書きやすいようにと解説の補足を依頼された。
もちろんありがたく引き受けて少しだけ説明させていただいた。

東京での感想戦で盤上で動かされた変化のいくつかを感想戦のメモノートを通じて思わぬ場所で見ることができて喜ぶ。
大阪に居ては決して見ることのできないものをこちらとしても知ることができて、そのノートの走り書きの手順が、宝の山のように見えた。

Copyright (C) 2003 Kenji Kanzaki
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