極限の極限

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ビデオでNHK衛星第二「将棋・極限の極限」を見る。
神吉さんとともに司会の、華原朋美さん高音の歌声を聞くことができなくて少し残念。

目隠し10秒将棋予選→テレビに背を向けてどれだけ局面を覚えてゆけるか試してみる。
角を打ち合って戦いが始まる直前までの局面はだいたい覚えていたつもりなのだが、途中でカットされてしまって終盤に跳んでしまって、少しがっかり。

握り詰→これは、一時停止をして解いてみる。三問中、一番最初の桂捨てから始まる問題が最も時間がかかった。なるべく2一に桂を配置したりして少しでも実戦に近づけようという作者の浦野七段の配慮を感じる。
あの握り詰を作るというだけでもすごいことなのだが、もし、また来年があったならば「香車」を長く使った作品もぜひ見てみたいもの。

さらに目隠し10秒将棋決勝→また背中向ける。今度はカットがなかったので良かった。横歩取りの空中戦は、配置は覚えやすいのだが、飛角桂が飛びまわるので、戦いがはじまるとすぐに未知の世界へと飛び込む。
実際にどう指すかを10秒で決断することは至難の技のことのように思う。

投了図からの逆転将棋→投了図は無限にたくさんあるのだから挑戦されるゲストに、数個の中から、自分の好きな棋風にあったものを選んでもらうという方式にするのも一策。
局面指定図で指し次いだ時、その将棋というものが自分がずうっと指してきたもののほうが愛着があるはずなのだが、それがいきなり出現した局面で、ふだん指さない局面だったとしたら、その人の棋力はかなり強い人でもまちがいなく落ちると思う。
好きな戦法(居飛車or振り飛車)とか、好きな戦いかた(駒得重視orスピード重視)に近い局面のほうが、出演者もより楽しめると思う。
プロ棋士側も、そういう意味で、自分が過去に投了したことがある局面を持って指してあげるというのも(普通はいやだろうけれども)ひとつ。

効果音や演出やセットとかもなかなか良かった。

ほかにも、こういう所が面白かったとか、さらに棋士のこういう所も見てみたいとかは<A HREF=http://nonplus.hp.infoseek.co.jp/>神吉六段のHP</A>やNHK等にもドンドンとお伝えください。

こういうユニークな番組を毎年企画するNHKさんと、神吉六段、そして出演棋士の方々、どうもご苦労様でした。
Copyright (c) 2003 Kenji Kanzaki