竜王戦挑決三番勝負 第1局は阿部七段の勝ち

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昨晩は夜戦にはいった頃から竜王戦阿部ー中田宏戦を観戦に…。
その前日は、明け方まで有森七段や記録係の奨励会員と、その日の順位戦棋譜を並べたり研究したり、有森七段のぼやくのを聞いたりで眠い。

連盟に着いたらちょうど飛車を打ち合った局面だった。
畠山鎮六段に連れられて
「なかなか頼りになる人を連れてきました。神崎さんが来ました」
応接室の竜王戦倶楽部の中継スタッフや読売の小田記者のいる部屋に…。
どう考えても竜王戦4組にいる私より、1組にいる畠山鎮六段のほうが頼りになるとは思うのだが…。

中継スタッフの駒音コーポーレーションの三村さんは私より3年くらい先輩で
東西の奨励会旅行でもにぎやかにされていた先輩で、久々にお会いするのでごあいさつをする。
竜王戦倶楽部会員IDというのをはじめていただく。
控え室情報向けに、検討の様子など報告しながら検討。

さすがにC1順位戦の翌日とあって順位戦の次の日にきていた人はいなかったようだが、ほかにも棋士は山本四段、増田四段、小林九段、福崎八段等も来ていてにぎやかだった。

少し中田宏七段のほうが有利のように思えたが、阿部七段が勝負手を連発して勝ち。感想戦を聞いていても、途中の形勢が苦しそうな時や、難解な局面でも阿部七段の形勢判断が正確だったように感じた。

「あまり遅くまで感想聞いたことないけど、きょうは最後まで聞いてしまった」
という福崎八段と日付が変わる頃に守衛室の近くで解散。

検討中は、冗談混じりで
「阿部君もこれが、タイトル戦に出る最後のチャンスやからなぁ〜」
独特の福崎八段流の言いかたで弟弟子を応援しているように聞こえた。
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