不思議流の妙手

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昨日より順位戦はじまる。小林宏六段と。

夜中に終了して、感想戦。幸運だった。

今日対局のはずの中村修八段が感想戦にあらわれる。
対局前日なのに、ほかの部屋の感想戦は聞きに行かず、私ごときの将棋の感想戦をどうしていつまでも聞いているのだろう?
0時もまわり感想戦も最終盤にさしかかった時、
「▲4八玉で▲4七玉はなかったのですか?」
と質問される。

<img src=http://k2rokudan.cool.ne.jp/img/20.jpg>
↑注先手持ち駒は「なし」ではなくて「たくさん」

▲2五桂と3七の桂を跳んで、先手玉の詰めろを解消したところ。

後手玉はきわどく詰まない局面。しかし先手玉に詰めろをかけなければすぐに駒をわたさずに必死がかかってしまう局面。
でも▲3八飛がたてに通ると後手玉が詰む。

「▲4七玉に、もっとも自然な△4六歩▲3七玉△3五歩なら▲2八玉!!の妙手で、△3六歩に▲同飛で先手勝ちでは?」
不思議流の鋭い指摘。

この局面の少し前にも△5六歩なら▲4八玉の一手という場面があったのだが、あまり早く打つと▲3九玉の早逃げがあると警戒して打たずに見送っていたので、なおさら、わざと▲4七玉と逃げて、銀を犠牲に飛車を働かす順は、心理的にも盲点となっていた。

せっかく感想戦につきあっていただいて、いい手を教えていただいたのだから、
忘れてしまわないように、部分図だけでも残しておくことにする。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki