「人間将棋」と「魔法使いのチェス」

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「詰まったら天童に行こう。」というキャッチコピーで、将棋世界4月号の裏表紙に一面広告がある。
4月7日から4月29日までの、山形県の天童桜まつりのメインは毎年行われている20日と21日の人間将棋
王将の駒は鎧を見につけて、棋士女流棋士が指したとおりに、40人の方々が駒となって動く。
いまだ一度も実物を見たことがないので、一度は見てみたい。
私の師匠の灘が以前所持していて、現在は将棋博物館の倉庫にあるはずの武者人形の形をしたチェスのような雰囲気の将棋の駒との関連とかにも興味もある。
人間将棋」をご覧になられたことのあるかたぜひ感想とかを聞かせてください。
また、何年ほど前から行われているかの歴史についても教えてください。

そういえば人気映画の「ハリー・ポッターと賢者の石」の中にも、「魔法使いのチェス」というシーンがある。
主人公のハリーがロンと魔法学校の休憩時間にチェスをプレイする。
しかし、手で駒を動かすのではなくて、魔法で駒を動かす。(念力?)
さらに、駒を取るときの映像は少しビックリ。取られた駒は音を立てて壊れてしまう。

また、クライマックスの少し前でも先に進むための難関として、チェスのシーンが再登場。駒はとても大きくなり、探検をする主人公たち3人もまた駒となって、チェスを戦う。
その後のストーリーもとても良かった。(まだこれから見るという予定のかたもいらっしゃるかもしれないので省略)

そのシーンでは、人間将棋のことがふと浮かんだ。
映画を見て、チェスに興味を持つ世界じゅうの子供たちもいるだろうなぁとか
「駒が壊れてしまうのは良くない」という意見とかもありそうだなぁとか
我々が対局する時も、相手の王将を詰ますためにほかの駒を平気で捨ててはいるが
立体的な駒で、取られるたびに目の前で音を立てて壊れたりしたら、持久戦の闘いが増えるだろうなぁとか
いろんなことを想像した。

将棋も、武将の戦(いくさ)をシュミレーションしたものなのだから、駒が立体的なほうが普及効果は大きいかもしれない。
実際に人間が動く『人間将棋』も、「ハリー・ポッター」のチェスシーンを見たことのある多くの子供たちにもぜひ観戦してもらい、そして日本の歴史ある「将棋」にも興味を持ってもらいたいものだと思う。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki