コピー機

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少し調べごとがあって、午前中連盟へ。
しばらくすると、第1、第3日曜の子供セミナーの手伝いの女性奨励会員が棋士室へ…。
セミナーの資料等をコピーしはじめているみたい。
「めっちゃ、速なったやん〜♪」

そう。この部屋にあったコピー機が少しニュータイプになって便利になったのである。
今までは、電源を入れてからだいたい、1分10秒ぐらいの長考をしてからでなければ、体があったまらないのか、なかなか動かなかったのだが、今回のタイプはかなり速い。
ボタンを押してから出てくるまでのスピードも速くなった。
購入したのかな? リースしているのかな??

昔といっても、私が奨励会員だったころだからかなり昔なのだが、一日塾生の仕事のひとつに、棋士が買う棋譜をコピーする仕事というのがあった。
今の黒いタイプではなくて青焼きというヤツだった。

1ヶ月に行われた対局の棋譜の原本を、20人ぶんぐらい何時間もかけてコピーするのは、単純作業なので少しバカらしかった。
さらに、この中で、実際に手にとって並べられる棋譜はごくわずかなのだろうなぁ〜と思うと、時々むなしい気分にもなった。
慣れれば別に平気になってきて「カチャッ」という音を聞きながらの単純作業も、詰将棋を横に置いて眺めて解いたりして、緩和したりした。

今はコピーの機械もとても優秀になり、その時には想像もしなかったパソコンを使った方法で、棋士は、棋譜情報は得ることまでもできるようにはなった。(有料)
でも、その便利になったということを、自分の棋力向上に生かせているかどうかとなると、どうも? マークが着いてしまう。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki