小駒図式の詰将棋の効用

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たしか田原さんというお名前の、小駒図の詰将棋作家の作品だったと思う。
小駒図式で、わざと重たく駒を打って詰ます作品を解いたことがある。
効率よく攻めずにわざと重たく打って詰ますのがなかなか盲点となる。
珍しくその経験が実戦に役に立った。

本日は対局。竜王戦田中魁九段。
いろいろと山も谷もあって最終盤。
駒を打って王手をかけながら、自玉を安全にしてゆく作業の最中。
いろいろな詰めろはあるのだが、どうも殺気を感じる。
普通の詰めろでは、とん死筋があるみたいだ。
時間少し余裕あったので、どういうふうに必死をかければ自玉が安全かいろいろと考えてみる。でも明らかな詰めろ逃れの詰めろが見つからず…。

そこでいきなりひらめく。
詰将棋と違って、実戦は詰まさなくても勝てそうだったりするのでかなり時間かかってしまったが… 見つかって良かった。

筋良く追っていくとどうも詰まないのだが、わざと筋悪く金と銀を先に打ってしまって詰ましにいくと、変化はあるものの、遠くで遊んでいるような桂馬がきいてきたりとか、相手側の合駒が悪くてどうも二十数手で詰んでいるみたいだ。

本日購入した詰パラ2月号。実戦形のをまた少しずつ解くことにしよう。
Copyright (c) 2002 Kenji Kanzaki