「日本の伝統文化」

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少し昨日の話の続き。
5年ほど前に、NHKの連続朝ドラの「ふたりっ子」のお手伝いをした時のこと…。

美術担当の岡本忠士さん通称オカチューさんという、ドラマ作りの美術に関してはかなりの権威のかたがこのようにもらされていた。
「将棋のタイトル戦の衛星放送の中継を見ていて、畳の向きが間違ってたのを見たときは、がっかりした。将棋も日本の伝統文化だから、作法にのっとったものを、多くの人に伝えていってほしい」
というようなことを、おっしゃっていたのを、撮影現場の控え室で直接聞いた。
周囲のスタッフが皆、一目置くという存在のかただけに、今でもとても印象に残っている。
ほかにも若いスタッフに指示を出したりする時にも、何度も何度も「日本の伝統文化」という言葉を使われていたことも思い出す。

5年ほど前より、今のほうがそういうことの重みとか大事さとかを考えてみたりするということは、やはり歳をとったせいかな??
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki