下手の好手集 つづき

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次の上の図は二枚落。二枚落の上手は22の銀をどうさばくかが急所。
逆に下手のほうは、どうやって使わせないかが急所。
▲25飛△65歩▲77銀という流れだったので△23銀と銀を使いに行く。
さらに22歩〜34銀〜44歩というのが上手の狙いのひとつ。
それを渋く阻止する▲35歩が二重丸の好手。△24歩には飛車を引いてから36に銀を出て25歩と合わせれば良い。
以下もこの下手は終局まで一手の悪手もなく上手完敗。
恐らく飛車落ぐらいでも苦戦しそうな強さだった。

最後はこの図。

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(↑注この2手前に△47歩成▲同銀の交換あり)

上手期待の△84桂に対して▲86歩がやわらかい受け。
これを突かないと△76桂▲77玉△85桂▲86玉△79竜からの銀打で詰まされる。
以下、下手のと金攻めが間に合い、上手は恥も外聞も竜も捨てて駒を取られながらの入玉狙い。
下手はその後も鋭い寄せを見せたが、重大な手順前後にて、取り逃がしてしまったのは残念。

駒落とはいえ、これだけ手応えがある下手が続くと、得るものも多い。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki