個性的な観戦記を思い出す

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最近、観戦記者東公平さんとお話をする機会あり。
「うちのホームページで観戦記者の人気投票を行いました」
と話してみる。
棋士が上位を占めていて、棋士以外では東(ひがし)さんも上のほうでした。」
と報告。

「そういえば昔、えい(木へんに世→漢字が出ない)将棋讃歌でそういう投票をした時は、上位4人が、棋士ふたりと(河口先生と誰か→注神崎忘れる)
東、奥山という結果だった」
と教えていただく。

赤旗紙の新人王戦の観戦記者 奥山紅樹さんは個性的だった。
一度、福崎ー谷川戦の記録係をした時も感想戦終了後の食事の席でも
「いきなり黒雲が出てきて雷がゴロゴロというような将棋が福崎さんの将棋だ」
と力説されていた。
あの福崎五段(当時)も、タジタジで
「すごい表現のしかたですね〜。自分ではそんなことないと思っているんですけれどね」

第1譜に投了図を持ってきたり、棋士と論争したり、著書の観戦記をまとめた本もとても面白かった。
「最近はああいう感じの観戦記はほとんどないですねぇ〜」

無難な文章はそれはそれでいいが、少し辛さや毒があっても、個性的な観戦記がもう少しあってもいいのではないかと思う。
毒や菌があっても、どこかの悪い菌のように伝染するわけでもないし…

Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki