解説機能つき? 棋譜ならべ

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B級2組の順位戦の昼休み。
棋士室にて、最近の大阪の棋譜を並べていると…。
昼食を済ました直後の昼食休憩中の鈴木大六段が横に
「この香受けは悪そうな手だなぁ〜垂らされてから受けてどうだろうか?」
とか
「その金はもうひとつ隣に受けたら勝ちだったのではないだろうか」
とか
「打開して勝ちそうなのだけれど、1分将棋なら千日手もしかたないか」
とか、
いろいろと並べている棋譜にコメントをつけてくれる。

棋譜を動かして並べている人より横で見ている人のほうが、意外と勉強になるという村山九段の説もあり、村山君もよくこのように、人が並べているのを眺めていた。
それぞれのコメントは私が聞いた限りでは、かなり急所をとらえていると感じた。
だから、大歓迎で何局も並べていた。
そのうち、森九段もいつの間にか横に…。

早見えのふたりが見ているのでますます結論は早く、さらに聞いていて気持ちがいい。
「おおっこれはさすがに好調者らしいうまい駒組みだ!」
「金はいるより、飛車おろすほうが速かったんじゃあないの?」
「この相振りはどちらも、損な駒組みだなぁ」
「せめて負けるにしてもこうやって一手違いにしなきゃあ〜」
「これで仕掛けずに千日手なら先手のほうは、意味ないじゃない」
筆者注:(私の言葉も含まれています)
何局も並べたが久々に気持ち良く棋譜ならべができた気分。

再開の時刻過ぎても両者とも、棋譜ならべを眺めているので、さすがにそろそろ対局に専念してもらいたいので、棋譜のファイルを閉じ、駒を片付けることにした。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki