「取るに取れない魚屋の猫」

170242
私が子供のころ通っていた道場に、勝ち負けよりもとにかく対局しながら面白いセリフを言い続けるというというお客さんがいた。
「取るに取れない魚屋の猫」などは、その典型。
ほかにもいろいろとおもしろいセリフ(江戸時代の将棋川柳のようなセリフ)があったのだが、ほとんど忘れてしまった。
どなたかけいじばんに書いて思い出させてくれないかなぁ〜。

そういう話し言葉を観戦記にもよく用いられたのが陣太鼓こと、山本武雄先生である。
十段戦の観戦記つきの記録係をはじめてする。中学生だったかな?
粘っこい振飛車党の先生と、なかなか倒れない先生の対局だったと記憶している。

なかなか双方決め手を与えず。記録係が先におなかが痛くなってしまった。
そんな時に、よほどお腹の痛い表情をしていたことが横で見ていてもわかったのだろうか、漢方薬をそっと差し出してくれたのが観戦記の陣太鼓さん。
引退棋士で当時八段の先生だったということは後に知ることとなる。
薬はよく効いて、無事記録係の仕事を終えた。

ほかにも、ちぐはぐでなかなか読み筋がうまく行かないことを表現したセリフに
有名なのがあったのだが、忘れてしまった。
ええっと、「なんとかなんとかのように、くいちがう」
うーーん
陣太鼓先生ごめんなさい。
うーーん。
どなたかこれも、けいじばんで教えてください。m(__)m
特に読売の十段戦だったころの観戦記をよく読まれておられた方よろしく。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki