わかりやすい文章

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京都新聞の棋王戦、森九段の自戦記読む。
なかなか、わかりやすくて読みやすい。
ふだんご本人がしゃべっていることをそのまま文章にしたみたいだからかも。

ゲンをかつぐ話。もちろんミネラルウォーター等飲み物の話もある。
最近は棋譜情報がパソコンですぐに伝わるので最新型を指す時は少しこわいという話。
でも、その将棋は、横歩取りの最新型というところなのがまたユニーク。

頭の中に読みが閃く時のうかび方とかも、その実戦から説明しているのがわかりやすい。
「この将棋の狙いは▲３五に桂を打つのだけれども、まだ戦力不足なのでもう少し辛抱して、そのチャンスを狙っている…」というような表現。

▲や△をあまりたくさん並べなくとも、ここはこういう考え方で指しているという文章はやはり自戦記ならでは。

最近、選考が終わって、石橋さんが受賞されたペンクラブ大賞だが、
早くも次回の選考に、この森九段の文章を推薦したいと思ったほど。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki