新聞の読者にだけ与えられる情報

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産経新聞朝刊読む。
記事読んでみて、昨日棋聖戦WEB中継のページで読んだこととほとんど同じ文面だったことに気がつく。
多少地域によって記事内容も違うだろうけれども、持ち時間が5時間から4時間に減らして少しは締め切りに余裕あるのだったら、(実際はないのだろうけれども)
ほんの少しでも、たった1行か2行の対局者の感想でもいいから、何か、
「朝になって新聞を買った将棋ファンだけへの新情報」
というものも少しだけ、ほんの少しだけでも欲しいと感じた。

記録係、副立会人、現場への観戦等、何度も経験あるので
終局直後のあわただしさ、大変さというものはかなり理解はしているつもり。
担当者はその時間帯は体がいくつあっても足りない。
今期よりインターネット速報もはじめられたのでなおさらだと思う。
でも、あえて提案してみたいと思う。

たとえは少し違うが、私がここの日記に書いたのと同じ文面を使って、「将棋世界」誌に原稿を書き、それで原稿料をいただいていたとしたら、やはり両方読んでくださっている数少ない(?)ファンは、少し嫌な顔をされるような気がする。

第3局の田辺忠幸さんの観戦記も読む。
「▲1三歩成と成ったところで後手玉は受けなし。郷田はあきらめてはいなかった。郷田は秒読みに追われながら駒台の角に手をかけた。」
(たぶんんかなり違う表現だろうけれども確かこんな感じ)
さすがにベテランの観戦記者。あの一局の山場をなかなかうまい終わりかたで
読者に想像させるものだと感心。

「インターネットが出現して普及して、新聞(観戦記)というメディアもいろいろとと工夫の必要がある。」
…というようなことを世界誌に書かれていた山田史生さんの世界3月号の文章を思い出した。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki