棋士の自分の指した棋譜に対する権利

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本日ここに書くことは、かなり大事なことなので記しておく価値があると思い忘れないうちに急いで書くことにした。
棋士会という会議がある。
先日の大阪の棋士会で、ホームページ内での棋譜の使用について、少しだけ理事から説明された。でもなんとなくわかりにくかった。

先週の終わりごろ棋士に送られてくる会報にもこう書かれていた。
「ホームページを開かれている会員の皆様へ
棋譜は、マスコミ各社との契約が行われ、期間中は契約社に諸権利があり、期間後は連盟に財産とし残るものであります。
ホームページへの掲出に際しては、手合課までお問い合わせ下さい。」(原文のまま)

ということは、向こうでも私のような棋士からいろいろと考えを聞きたいということだろうなぁ。
と…いうことで渉外手合課の次長さんに本日問い合わせてみた。

インターネットの普及というものについてはここ数年なので、そういうことについての規約についてはまだ整備途上のよう。

自分が対局した棋譜の権利というものは、それぞれの対局者も持っている。
新聞に掲載される予定の自分の棋譜をあらかじめ発表する場合には
主催紙にひとこと断ってからが望ましいということだそうだ。
掲載予定のない自分の指した棋譜については、棋士個人がインターネット上に出してもかまわないらしい。
私もそのことについてはいままでも考えてはいたが、新聞社さんにご迷惑がかかるかどうかということが判断の基準となるような気がしている。
いろいろ話を聞いてみたところ、なんとなく私の持っているイメージに近い印象だった。自分の感覚がそんなにずれていないみたいでかなりホッとした。

ここをご覧になっているほかの棋士のかたがたにもいろいろと考えてみてほしい気がする。
また、関係者のかた(新聞記者のかた等)でいろいろなご意見ご感想等あればメール等で意見をぜひ聞かせてください。

たとえばこの欄にも、過去の自分の実戦について図面を貼ってみて指し手も少し加えてみるようなことをしてみてみるのも可能ということのようだ。

ただ、そういう場合でも最低限棋戦名、できれば主催新聞社の明記は必ずするつもりではある。
ふだんよりの常連の方々には新聞社重視という私の考えは理解していただいているはずとは思う。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki