取りに取りを重ねる?

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△4二と△5二に金が並んでいる。
4二にいる金取りに▲3四桂と金取りに打つ。
さらに5二にいる金取りに▲6一銀と打つ。

これをわれわれ棋士の間では、「取りに取りを重ねる」といって、あまりやってはいけない攻めかたと言っている。
二手かけていても、そのあいだにも相手に別のところで有効な手を指されていて、さらに
▲4二桂成で金を取っても△4二同金で6一に打った銀が遊ぶ。
また▲5二銀成で金を取っても△5二同金で3四に打った桂が遊ぶ。

少しニュアンスは違うが、最近盤上以外で、こういうことをやってしまっているのかも?…と感じている。
それぞれの一つ一つの手というものは、そんなに悪くはなく、むしろ好手に近い手なのだが、それをふたつみっつよっつと重ねていくうちに、だんだんと全体のバランスが悪くなってしまっているかも?…と思う。
そういうことを思うのだから、作戦や方針を立て直すいい機会かな?
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki