ふたりっ子の舞台裏 番外編

92026
昨日も少し触れたが、河島英五さんの思い出について少し…。

ふたりっ子という朝のドラマを作るお手伝いを3年半ほど前にさせていただいていた。
当時そういうこともしながら週刊将棋に「ふたりっ子の舞台裏」というのを毎週書かせていただいたりしたこともある。
近代将棋にも、ちょうど編集長が永井さんから今の中野さんに代わる直前に、そういう原稿を書かせていただいたこともあった。
で、今回は番外編。

NHKの前の道路で河島英五さんとすれ違った。
「すみませ〜ん色紙にサインくださ〜い」
雑用も多かったので、これぐらいの役得もたまに、なければやってられない。
少し不思議そうな顔されて、砂漠をラクダが歩いている絵の色紙を描いてくれた。
ほかにも色紙いただいたが、これだけていねいに時間かけて描いてくれた人は珍しい。とても嬉しくて今も大事にしている。
「将棋のせんせいやのに、色紙とかもらってんのもおかしいなぁ〜」と
不思議そうにされたが、棋士だって有名人のサインは欲しい(笑)

ドラマの収録の途中、秋ごろ、中打ち上げといった感じの、関係者約100人ぐらいの中規模のパーティーがあった。パーティーも盛り上がり、真打ち桂枝雀師匠(米原名人役)の登場。
実に周囲をとても楽しく笑わせるとても楽しい唄いかたで
「おまえが〜はたちに〜なったなら〜♪」(だったかな?)と野風増を唄われた。
たしか、この曲は、昔芹沢先生も歌われていたと記憶している。
最後の「おとこは〜ゆめをみる〜♪」という部分が大好きな曲。
途中からは、河島英五さん(玉突き占いの谷武蔵の役)も自分の持ち歌を一緒に唄われてさらにものすごく盛り上がったことを思い出す。

しかし、そのおふたりが、もうこの世にいないのはやはり寂しい。
まだ最近のできごとだったのに…。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki