試みることの意義

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今年になって指し初め式の話題について書くのは3回目。
本日がいよいよ、本当の指し初め式。
11時半に連盟の5階の対局室へ。
棋士以外の新聞社やほかのお客さんも来られていて、例年より人がいっぱい。
上段の間でふだん対局を中継しているモニターテレビを使って、本日は指し初め式の中継のようだ。
一面だけかと思ったら、ほかにも盤が数面置かれていた。(こちらも後に使用)
小林理事の新年の挨拶のあと、今回の中継を試みられる、尚美学園メディア研究所の村山恭平助教授がご紹介される。
理事の先生のごあいさつは、「21世紀の最初の指し初め式は、インターネットで世界に発信・・・(以下略)」
という立派なものだったが、用意周到な計画があったわけでも、現場をうまく仕切る人がいるわけでもなかった。少しバタバタしていて、落ち着かない雰囲気。
「○○さんお先にどうぞ。いえあなたこそ先にどうぞ」という譲り合いになり、スムーズに指し手が進んだわけでもなかった。
私は20番目。指し手は△8五飛だった。
出席棋士の数(30にんぐらいと思う)からして、ひとり二手ずつでも良かったような気もする。

場所を移しての新年会では、村山助教授と、いろいろとお話する機会があった。
気むずかしそうな大学のお偉い先生という感じではなく、きさくな方だった。

帰宅後、さっそく連盟のHPで、確認してみる。
どうも「サーバーがへばってしまって、アクセスしたかたへのイライラにお詫び申し上げます」と書かれていた。
でもFAXや音声のコーナーというのもあったみたいだ。

失礼ながら、本日の企画は決して成功ではなかったと私は思う。
でも次がもしあれば、入念な準備の上で、もっとうまくいってほしいなぁと思う。

棋士だけで毎年こっそりと行われていた関西の指し初め式も、来年からもどんどんと公開されていくことになるだろう。
Copyright (c) 2001 Kenji Kanzaki