A級順位戦の検討と東西控え室のちがい

17059
夕方から連盟。棋士室のモニターにはA級順位戦 谷川ー島 横歩取り85飛の一変化が映っている。
検討陣は、現れた順に、山本四段、藤原五段、長沼六段、本間五段、池崎記者
強豪?職員、王座戦の対局を終えた、淡路九段、山崎四段。
検討の合間に、昨日のA級順位戦棋譜を並べようと盤の前に座ると、後手側の駒をきちんと並べてくれる人がいた。本日の観戦記担当の毎日の山村記者である。
「これは、親切ですね。」
「ええ。当社の棋譜を並べていただけるのですから。」
次に別の棋譜を並べ始める。またしても、後手の20枚の駒を並べてリセットしてくれる。
今度は別の棋戦なのだけど・・・。
「たびだひすみませんね。」
「いえ、東京では、なかなか盤の前にすわることも少ないですし。」
これは、どういうことかというと、山村記者は東京の控え室の桂の間の常連で、
長机に常に5〜6面の3寸ぐらいの板盤が常においてある関西棋士室(記者室ともいう)に比べ、関東の桂の間は、畳の部屋に足付きの4寸盤、ひとつの盤を大勢で眺めているという風景が多く、そのメインの盤の前には、もちろん高段者が座ることが多いという。
 本日は、比較的たばこを吸う人が多い。
関東の控え室はかなり禁煙の時間が長くなり、空気清浄器も置かれているのに対して、この関西の部屋は喫煙は自由、空気清浄器もおかれていないという、たばこの好きな人には、かなり自由な雰囲気ではある。
 関東の控え室では、かなりの年配の棋士でも、部屋の外のエレベーター前のスペースに吸いに行かれることが多いらしい。関東の桂の間は、たしか窓が開けられないという事情もあるみたいだ。
 予想は、山本四段の予想がよく当たり、対局と感想戦を終えた淡路九段が5階から降りてきてからは、淡路九段の予想がよく当たった。
結果・・・?
それは、明日の毎日の朝刊に出てますのでよろしく。
ずいぶん駒をリセットしていただいたからというわけでもないが
山村記者の観戦記も是非よろしく。
神崎健二(c)