中将棋

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中将棋という普通の将棋より駒の多いゲームがある。
奨励会二段ぐらいの時 に、師匠が、京都の道場にあるおじいさんを連れてこられた。
いただいた名刺に中将棋指南とあったようなきがする。
他の弟弟子たちと一緒に習う。
最初は、獅子三片駒という、将棋でいえば 八枚落ちみたいな手合いで指してもらった。
駒の動かしかたさえおぼえれば、こちらは奨励会員だから、一方的に勝つ。
ある程度習ったころに、その松田(?) 先生はこられなくなったが、
ひとりで、定跡書のような本を書かれているといっていた。
その先生は、もう亡くなられたかもしれないが、その本だけは、もしかしたら将棋博物館にあるかもしれない。

棋士でも、大山先生が強く、ほかにも、中井捨吉先生、山中先生、岡崎先生といった関西の大先輩の先生がたは、時々指されたと、お聞きしている。
そういえば、大山門下の中田功 六段も指すことができたはず。

最後に実戦を指したのは今から一年くらい前、関西のゲームサークルの会長さんが
大きな盤と、たくさんの駒を持参されていたので、指す機会にめぐまれた。
途中で引き分けになったものの、とても楽しかったのを覚えている。
獅子という、一度に二手動ける駒や、成れば王様がもうひとつできる太子とか、
個性あるユニークな駒多く、浮きごまを作らない指し方の練習には最適。
神崎健二(c)