あの日のこと

午前中5506
阪神淡路大震災の日のことを思い出す。

その日の朝は、東京の将棋会館の宿泊室。
なぜか、いつもより早く起きた。テレビを見て映像を見てびっくり。
家に電話をかけたら、なぜか通じた。(少し安心)

対局相手は、森下さんで、オールスター勝ちぬき戦だった。
矢倉から一発勝負をかけるが、気づきにくい森下流の受けを連発された。
寄りそうで寄らない。決め手の出ないまま受けきられてしまった。

その日のうちに帰りたかったが、交通はストップのまま。
翌日帰れたものの、私の周りでは、研修会幹事をしていたときの生徒で
まじめで、よく記録係もしてもらった、少し力将棋の奨励会員の船越君と
詰め将棋作家でもあり、新聞記者で話のしやすいかただった宇佐見さんが
いなくなってしまっていた。
神崎健二(c)