去る人

夜中で2587
昨日は、3時半ごろから連盟。本日は二段以下の奨励会の対局日
平田二段が三段にあがったらしい。
今期で退会する石高三段とすれ違うが、こんにちは以外の会話、切り出せず。
自分のことを冷たい先輩だと思う。

棋譜を並べていると
増田四段に「将棋でも教えてくれませんか。」
と誘われる。こちらは、それでなくても、教えてもらいたかったのだが
「でもがつくのなら、やめておこう。」と物言いをつける。
自分たちがもっとも、うちこまなければならない職業に、でもという言葉がつくのは、おかしい気がする。(前にも別の人に言ったことがある。)
 少なくとも、私が先輩に教わるときには、とてもその言葉は使えない。
 結局30秒将棋、はじまることに。(ああ良かった)
「この棋譜あと20手ぐらいなので、ちょっと待ってね 」
それと同時に、増田四段、80手ぐらいの短手数の棋譜を猛スピードで並べだす。
私が並べ終わってから数秒後、隣もならべ終わっていた。
ちょっとへんなやつだ。

私は、連盟に、マイチェスクロックを置いているのだが、どうも電池ぎれで
音がおかしい。
 いつものように、かばんから、予備の電池を出して、とりかえる。
「さすが!!心がけが違いますね!!」
と、感心された。くさるものでも、重いものでもないから、それほど感心するほど
でもないでしょう。
 
 隣では山崎四段が、津山三段と指している。津山三段のボヤキが面白いので
少しずつ、ギャラリーが隣に集まる。
 いつのまにか、終盤の魔術師森九段もいた。
この先生、早指しを観戦するのが好きで、にこにこしながら、二局を
観戦されていた。

 私の相手は、きょうはたまたま、調子が悪かったようだ。

 帰るとき、またしても石高三段と会うが、やはり「さようなら」
のひとことだけしか言えなかった 。

彼は、大学を卒業している数少ない奨励会員のはずだ 。
どういう道を選んだとしても、今後の健闘を祈るとしかいいようがない。
神崎健二(c)