善通寺支部へ

土曜日の朝から日本将棋連盟香川県善通寺支部へ。
善通寺四国八十八箇所霊場の第七十五番札所。

特別棋士派遣の申請を受けて、瀬戸大橋を渡って四国へ。
午後1時から午後7時近くまで三面指し。
朝日オープンでプロ棋士との公式戦対局のご経験のある丸岡辰美さんや白井厚男さんもいらっしゃって、とても強いかたの多い支部だった。

角落が中心。13局ぐらい指して4回ほど負かされた。
進行をスムーズにするため、50分経過すると下手のみ秒読みという決まりで運営されていた。
秒読みルールがなければ、半分ぐらいか、半分以上は負かされていたと思う。

午後7時ぐらいから懇親会。
丸岡さんから
「40年ぐらい前ですが、灘先生の門下として奨励会に在籍したことがあります」
当時の思い出話などをとても興味深く聞かせていただく。
丸岡5級(?)が淡路三段に「君なぁ〜ちょっと記録係かわってくれるかぁ〜」と頼まれた時のお話などは、アクセントまで淡路九段調で笑いをこらえるのに困るほど。

ほかにも、こちらのご出身の中山則男さんと高校生の時に大会などでよく指したという方から中山さんとの昔話なども聞かせていただく。中山則男六段は私とほぼ同時期に奨励会に在籍されていた。現在は東海本部での普及活動で大活躍されている。
午後10時ぐらいまで。
皆さんと楽しく過ごさせていただきました。どうもありがとうございました。

善通寺は6月15日生まれの弘法大師の生誕のお寺としても有名である。
13日〜14日は「弘法大師御誕生会」としていろいろな行事も行われていた。

一泊後本日は善通寺にお参り。
五重塔特設ステージ横では「祈りの舞」としてよさこい踊りなども披露されていてとても賑やかだった。本場の高知から来たチームの踊りがとても素晴らしかった。
戒壇めぐり」という真っ暗なところを手さぐりで歩くという初の経験。
後で、調べてみると、四国八十八箇所霊場でもほかにも「戒壇めぐり」のできるお寺があったり、長野の善光寺のものが有名なようだ。

宝物館で弘法大師に縁の深い仏像や経文を眺めながら、僧籍も持った師匠の灘のことを思い出す。
40年ぐらい前の元弟子と、30年ちょっと前ぐらいに入門した弟子が、師の思い出話を話す。偶然がなければ一生なかったこんな機会を作ってくれたのは誰だったのかは、言うまでもないことだろう。
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