レディースオープントーナメントの対局場所の疑問

週刊将棋主催のレディースオープントーナメント。
まだベスト4までしか進んでいない十日ほど前に、週刊将棋の記者のかたと長浜で会ったので、
「三番勝負は、少なくとも一局は大阪の連盟でおこなわれるのですよね?」
聞いてみた。
新人王戦三番勝負で、関東所属の棋士と関西所属の棋士が対局した場合、横山―糸谷戦でもそうだったが、三局のうち一局は大阪で対局される。

「インターネットでの中継の都合で、三局とも東京です」
あれ?
あまり説得力のない理由に聞こえた。
旅館やホテルでの対局ならば、東西のどちらかに偏ることがあるのもしようがないが、東西の連盟だけを使う場合には、新人王戦のように、東西の割り振りは公平におこなわれるべきだと思う。

インターネットでの中継は、大阪からでもできる。
また、関西の囲碁・将棋担当の記者会の記者の中には、関西女流棋界の発展を願われている熱心な記者も多い。
そういう記者の中には、私以上に三局とも東京ということについて残念に思っている記者のかたも多いことだろうと思う。
関西方面、中国地方、山陰地方方面の記事にも、ニュースは多いほうが良い。

でも、今回の決勝進出者はそういうことも全く気にせず、東京まで出かけることと思うが…。

これも長浜での話だが、矢内女流名人や村上アナウンサーや、NHKの番組制作の方々と会食した時に、レディースオープントーナメントの話題も出た。
「ベスト4の中で、決勝進出の経験があるのは…(以下略)」
というお話を女流名人はされていた。
それを聞いた時、女流名人戦の防衛戦だけでなくて、レディースオープントーナメントでの優勝に対する気迫のようなものも、言外にもとても強く感じられた。

矢内女流名人と里見女流1級との三番勝負は1月11日から。
注目される三番勝負である。
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