大変な時代と先輩棋士

以前、3月か4月頃読んだ時には、なかなかいろんな視点で建設的なことを書かれていると思って読んでいた<A Href=http://blog.livedoor.jp/sbc2005com/ Target=_blank>「将棋ビジネス」考察ノート</A>。
田丸八段の最近の著書の感想が書かれていた。
過去の連盟内での、岐路となった名人戦移行問題や、会館建設問題について、読まれたご感想を、私たちの団体に対してとても手厳しく書かれていた。

どちらの問題もかなり大変な問題で、われわれの先輩の棋士、当時の会長や理事会運営者たちは、皆試行錯誤しながら、それらの問題について取り組んでこられた。
名人戦問題は、私が奨励会にはいる前、会館建設、たとえば関西将棋会館が完成したのは、私が奨励会二段の時。

名人戦順位戦契約についても、建てられた会館についても、奨励会員から、私のすべての棋士生活の間、先輩棋士たちが遺されてきたものの恩恵を長く受けて来ている。もちろん長く契約を継続していただいている新聞社やテレビ局等、会館建設の時に多くの寄付をしていただいたとても多くの方々にも同様に、とても多くのものを与えられて来ている。とてもありがたいことだ。

20年〜30年前のことが書かれた本を読んで、過去のことを批判する人がどれだけいようとも、私の先輩棋士の方々に対する感謝の気持には全く変わらない。

自分のPCの「お気に入り」のブックマークを整理して大幅に減らす。
Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>