と金の引き方

C1順位戦で山崎六段戦。
先手で矢倉から少し作戦勝ち気味。

さらに手堅く指す指し方を見送り、と金ができるほうを選ぶ。
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ここが難しく迷った。
△5五歩がかなりひねった手。こう突くところでは、△6六歩▲6八金引もはいるのだが、(銀交換には△4五銀があるため)▲6三とに△6二歩を用意している意味。▲7四とには△8四歩があり、結局▲7四銀と、と金を盤上に残す指し方にする。

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数手後の局面。
▲7九玉△4五金▲3七角と進行したがかなり疑問。
感想戦では、▲5五歩△4五金▲5六銀打△4六金▲同歩で先手指せそうということにはなったが、後に三階でほかの棋士の意見を聞いたりすると、その局面で△6五銀とかがあり、難局かもしれない。

矢倉戦で、と金を自陣に引っ張って手厚い指し方をするのが得意な棋士も多い。
と金は、結局▲8三と〜▲9二と〜▲8一とで、自陣の駒と交換になったが、代償がとても大きく、最後ははっきりと一手負け。

と金を自陣に引いて使う指し方があまりにもお粗末だった。
指す人が指せばもっと活かせると金だったと思う。

ほかの対局を勉強したり、感想戦を最後まで聞いて深夜帰宅。
<8月25日 記>

Copyright (C) 2005 Kenji Kanzaki
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