何を伝えるか?

図書館にて大量の新聞のバックナンバーを読む。

神戸新聞。作家の高村薫さんのマスコミ倫理懇談会全国大会での特別講演。
「新聞は読者に何を伝えたいのか。書き言葉は何を伝えられるのか」についての概要の記事。

全部は読まずに関心のある部分だけ拾い読み。

【新聞が11字詰めになって、「しかし」とかの接続詞が省略されたり、カタカナの表現が増えて、新聞の文章が読みにくくなった。
新聞は新聞にだけしか伝えられないことがある。
インターネットやテレビと速度を争うのではなくて、新聞にしか伝えられないことを伝えるべき】

講演の正式名称については検索で、残りは記憶に頼っているので、少し内容が違う部分もあるかもしれないが、だいたいこんな感じだったと思う。

まず、新聞の観戦記のことが浮かんだ。もう少しスペースが広いほうが書きやすいという観戦記者は多いと思う。
次に、情報を伝える速度を将棋の戦法に例えてみたりすることも浮かんだ。

文字を大きくするために、文字数を減らすということは、新聞記者にとっては、8×8の升目のように将棋盤が小さくなるような感じなのだろうか?
とか、いろんなことを考えさせられる内容だった。

文字数に制約のない(…ということが多い…)インターネット内の文章は、時にはだらだらとまとまりのない文章を書いてしまうことが多い。

少し前に、新聞のコラムを担当して書かせていただいた時にも、何回書いても「字数オーバー」してしまって、自分がいかに、要点をまとめられない文章を書くクセをつけているかをかなり感じた。

文章や記事を書き、うまく伝えることはとても難しい。
Copyright (C) 2004 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>
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