次の一手の宝庫

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6月23日(水)
昨日は、朝日オープンの対局三局の観戦に連盟。
モニターテレビには内藤九段―村田四段戦。
こういう年齢差のある対戦というのはなかなか当たらないものだが、私の記憶だけでも、このカードは今年にはいってから三局目。
最近でも棋王戦での対戦があったはず。
朝日の佐藤記者も取材と観戦で見えられていた。
ほかの対局も終わり、この一局が最後に残り、とても難しい終盤戦。
村田四段が、中盤から一気に終盤になる順を選んで、内藤九段に終盤の腕力勝負を挑むという見ごたえのある進行。

対局を終えた福崎八段と、両対局者の弟弟子でも師匠でもある淡路九段といろいろと調べてみたもののなかなか結論が出ない。
結局、内藤九段が競り勝つ。

隣の部屋で対局だった小阪七段、そして淡路九段もまじえて感想戦
これがまた容易に結論が出ない。

感想戦の終りのほうで、終盤戦で玉の横の香をひとつ上がるという不思議な手はどうだっただろうかと村田四段。
これには、内藤先生もビックリ。
さらに、玉を隅に引けば、絶対に詰まない形が出来上がるのでなかなか簡単ではないとても有力な手だったので皆さらにビックリ。

私も、こういうのはどうですかと内藤先生にいくつか質問。
時には「それは何や。神崎くんも筋悪いなぁ。」と相手にされなかった(^_^;)
でも、たまには「おっ! その垂れ歩はなかなか筋のいい手やなぁ。なかなかやるな」と採用されたり。
難解ながらも、とてもにぎやかな感想戦だった。

もしかしたら、実戦の手順や変化を題材にした、内藤九段作の次の一手詰将棋が、しばらく後に発表されるかもしれない。
Copyright (C) 2004 Kenji Kanzaki<A Href=http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/ Target=_blank>HPはこちら</A>