↓の続き。

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金曜の夜の印象に残ったできごと。

※夕方、下段での棋聖戦山九段―阿部七段戦の感想戦を聞いていたら、上段で順位戦を対局中の井上八段も少しだけ、のぞきに…。
2時間に近い大長考で一手指し、下座の側に回り込んで眺める加藤一二三先生。
しばらく後に夕食休憩。
今度は対抗してか(?)井上八段も上座の相手側から眺めていた。

※藤原六段―長沼六段戦(王座戦)を見たらフムどこかで見たのとそっくりな仕掛け。
少し前の近鉄将棋まつりの次の一手名人戦(解説は神崎だった)で安用寺四段が藤原六段に対して用いた中飛車からのちょっと珍しい仕掛けの手順。
こういった偶然もあるのだなぁ。
「ええーっ。安用寺君もやってたの〜!近鉄の席上までは調べていなかったなぁ」ととは、逆転勝ちをした長沼六段の感想。

※600勝を賭けた一局の淡路九段。矢倉戦。入玉含みで成駒を引いた時に、相手の増田五段が攻めそこなった。「かたつむりの攻めをやってしまった」(増田)

※加藤九段―井上八段戦の大詰めを、棋士室のモニターテレビにて、淡路、藤原、村田、神崎の四人の棋士と、淡路九段の取材に来ていた朝日の佐藤記者とで観戦。
「今日の淡路先生には、(将棋栄誉賞達成だから)何を言ってもおこられませんよ」(藤原)  確かに、とてもにこにことされている。

モニターテレビでは、加藤九段が投了。文字どおり投了という駒を投げられた盤面だけがずうっと残り、感想戦は行われなかった。
本日は、加藤一二三先生らしくないスタイルの戦いだったので、それもまたもっともだとも思った。

昔、ある棋士がこう言った。「感想なしというのが感想や。」
Copyright (C) 2003 Kenji Kanzaki
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